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聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

2002,2003カウンセラーだより

2002年 スクールカウンセラーだより(第一号)
   2002・2・25(月) 荒川中学校 心の教室相談員 篠原利治

 いよいよ卒業式が迫ってきました。3年生にとっては、一日一日がいとおしい事だと思います。在校生にとっても学年末試験があり、ハラハラドキドキの事でしょう。
 さて今日は、久しぶりのカウンセラーだよりなので、君たちの興味があるところをテーマにしたいと思います。

 日本の若者は、何のために勉強するのか(日本のサッカーの強さとは)

 まもなくサッカーのワールドカップが、日本と韓国で開かれます。ここ2、3年、日本のサッカーは強くなってきました。それには理由があります。日本の選手(若者)は、世界のスーパースターと比べれば、体の大きさも、スタミナも、技術もかないません。そこで日本の監督は、平均的な力を持つ若者より、飛びぬけて発想力が豊かな若者を集めて、訓練しました。その目的は、相手の次の行動を読んで、プレス(圧力)をかけて、出端(でばな)をくじくことで、主導権を握って、カウンター(速攻)攻撃に持ち込むためです。だからゴール前の最前列には、中山か柳沢が必要なのです。

 本当の勉強とは(何のために勉強するのか)

 知識は何のために必要なのか。それは考えることから積み上げて、「ここぞ」という時を見極めるためにいるのです。先生はいつも、受験だけの知識に終わりやすい君たちの残念な生き方に、一石を投じたいと思っているのです。皆さんが卒業しても、進級しても、大人になっても、いつまでも続くワールドカップがあるのです。それは、心のサッカーです。ボールはあっちに転がり、こっちに転がり、ピンチになりチャンスになり、同じ日でもいろいろな局面があります。その時に先読みをするために、見通しをつけて準備したり、論理的に考えたり、言葉でわかりやすく表現したり、歴史の物語を例にして伝えたり考えたり、君たちが学んでいるものが、グッと生きてくるのです。これが本当の勉強なのです。日本の今の若者は、昔の若者に比べて、先読みが得意です。皆さん自信を持ちましょう。野茂から始まって、イチロー、中田など、彼らは今までの常識では抑えきれない、飛びぬけた人物であり、実力ある人物が世界をリードしています。「自分は、ここで力を出せる」ということをわきまえて、実力をつけています。私たちも、小さなことにイライラしないで、大きく構えて、しっかり勉強して、将来に備えたいと思います。先生は、荒中から世界に飛び出す人物が輩出されるようにと、いつも願っています。



2002年 スクールカウンセラーだより(第二号)
  2002・3・11(月) 荒川中学校 心の教室相談員 篠原利治
 いよいよ卒業式です。3年生は最後の荒中の日を迎えました。最後は、心に残る日を過ごしてほしいと思います。また在校生も心いっぱい、卒業生を祝って、送り出してほしいと思います。

 不安と心配の中で
 卒業していく3年生の中には、喜びだけではなく、不安と心配が心に渦巻いている人もいると思う。「荒中を卒業してからも、うまくやっていけるだろうか」と。実際、荒中では、親しい友だちや先生方が、あなたを心配して助けてくれていたのだから、そのことに、これからも気づいてくると思う。しかし、恐れることはありません。
 実は、自分の可能性に向かって挑戦できる年齢が、高校時代なのです。自分で選び、自分で責任をもって行動しないと、事がはかどらないことを経験すると思います。高校は、中学校のように先生がやさしく、手取り足取り教えてくれません。だから荒中の前を通ると、なんだか懐かしい気持ちがすると思います。

 力をつけるために必要なこと
 実力をつけて、バリバリやっていくためには、がんばりが必要です。しかし先生がいつも相談室や、カウンセラーだよりで話していることは、全く逆の発想です。がんばれる人は、「自分が誰かに愛されていること(よくしてもらっていること)を知っている人」なのです。まわりの人(先生方や友だち、両親や兄弟、近所の人)に受容されて、愛してもらって、自信がもてるエネルギーをもらって、生きているのです。だから素直に、まわりの人に感謝できる人が、がんばれるのです。
これから卒業生は、小学校、中学校からの友だちと離れて、新しい友だち作りに挑戦する時です。先生のような考え方をもっている人は、必ず成功すると思います。

 モーニング娘。が若者を生かしているわけ
 13人が日本を元気にしているのには、わけがあります。普通の女の子が、生き生きと歌い、踊り、未完成のひたむきさ丸出し(自然体の可愛らしさ)で活動する姿に、人々は感動します。そして小学生も中学生も、「自分もやっていける」と自信を持つのです。モー娘がわからない人も、ホリケン体操ならわかるでしょう。時々校内でも、「ホリケンサイズ、ホリケン、サイズーー」と鼻歌が聞こえてきます。これも同じ感覚です。
 みなさん、素直に愛されていることを感謝して、生き生きと活躍してください。屈折せずに、ひたむきに歩んでください。するときっと、まわりの誰かが、あなたに感動すると思います。荒中の卒業生、これからの活躍を期待しています。卒業、本当におめでとう。



2003年 スクールカウンセラーだより・最終号
  2003・3・10(月) 荒川中学校 心の教室相談員 篠原利治

 いよいよ卒業式です。3年生は荒中最後の日を迎えました。最後は、心に残る日を過ごしてほしいと思います。また在校生も心いっぱい、卒業生を祝って、送り出してほしいと思います。

 当たり前の生活がなくなると、見えてくるもの
 卒業していく3年生の中には、喜びだけではなく、これからの未知の生活の不安と心配が、心に渦巻いていると思う。「当たり前に荒中に登校する生活がなくなり、新しい所に出て行かなくてはならない。友だちはできるだろうか。勉強についていけるだろうか。うまくやっていけるだろうか」と。実際、荒中では、親しい友だちや先生方が、あなたを心配して、助けてくれていた事に気づいてくると思います。離れると、いろいろわかる事があります。でも心配することはありません。
 実は、自分の可能性が引き出されて、最も挑戦できる年齢が、高校時代、16~18才なのです。自分で選び、自分で責任をもって行動しないと、前進できない事を経験するでしょう。高校は、中学校のように先生がやさしく、手取り足取り教えてくれません。だから荒中の前を通ると、なんだか懐かしい気持ちがすると思います。でも、もう甘える事はできません。自分で勉強して、自分で責任をもって、進んでほしいのです。

 先生も新しい道へ
 先生も荒中で4年半、心の教室相談員をさせてもらいました。しかし、この3月でこの仕事をやめることになりました。卒業生と同じです。新しい不安な道に、踏み出さなくてはなりません。しかし、誰もができない、やりがいのある仕事なので、今までの経験を用いて、益々勉強して、新しい出会いを期待しながら、大阪の中心街に引越します。今まで、生徒の相談を聞いて指導していた先生の方が、真価を問われることになります。皆さんに負けないで、励もうを思います。
 実力をつけて、バリバリやっていくためには、がんばりが必要?。しかし先生は、いつも全く逆の発想を持っています。がんばれる人は、「自分が誰かに愛されていること(よくしてもらっていること)を知っている人」なのです。まわりの人(先生方や友だち、両親や兄弟、近所の人)に受容されて、信じてもらって、自信がもてるエネルギーをもらって、生きている。だから素直に、まわりの人に感謝できるから、問題のど真ん中に引越しても、短期間で協力者が与えられるのだと思います。
これから卒業生は、小学校、中学校からの友だちと離れて、新しい友だち作りに挑戦する時です。先生のような考え方をもっている人は、必ず成功すると思います。



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